アジア宗教者平和会議
Asian Conference of Religions for Peace

FLAGSHIP PROJECT
フラッグシップ・プロジェクト


アジア宗教者平和会議(ACRP)は、アジア太平洋地域における重要な課題に対し、
喫緊の対応が必要とされるフラッグシッププロジェクトを5つ選定しました。
私たちは5つのプロジェクトを通して、地域が抱える諸問題を
「遠くの国で起きている問題」で終わらせるのではなく、
「同じアジア、同じ地球に住む隣人」として手を取り合い、
宗教の違いを乗り越え平和を目指します。
人身取引防止

NO MORE
HUMAN TRAFFICKING
人身取引は性的搾取、強制労働、臓器売買、児童婚、子供兵士、家庭内労働、犯罪強制など多岐に渡っており、国際労働機関(ILO)によれば、世界でおよそ4,030万人に上ると言われています。人身取引の被害が特に多い、フィリピンやインドネシアでは、被害にあった女性や子供の精神的ケアだけでなく、ケアする人々のトレーニングにも力を入れ、人身取引防止を目指しています。この問題は発展途上国だけで起きているのではなく、欧米、日本、豪州などの先進国の「買う側」としての責任でもあります。先進国で「買わない」という選択肢を人々が当たり前のように選ぶ社会を目指します。

主な活動委員会
フィリピン共和国
日 本
各国のACRP女性ネットワーク

主な活動委員会
バングラデシュ人民共和国
ネパール連邦民主共和国
主な活動委員会
大 韓 民 国
バングラデシュ人民共和国
朝鮮民主主義人民共和国
ネパール連邦民主共和国
いのちの尊厳教育

WE ALWAYS
RESPECT YOUR
DIGNITY
ACRPは、人間の尊厳と基本的人権の尊重が貧困並びにあらゆる差別解消の根源的要因であると捉えています。とりわけ教育の観点から、こうした普遍的価値の普及に努めています。具体的には、地域で弱い立場に置かれた人々(女性や子供たちなど)の自己尊厳に基づくエンパワーメントを図るために、児童労働、児童婚、さらには児童売買などの問題に取り組む一方、家庭での権利保護と職業訓練などを通じて、社会における女性の地位向上や経済的自立を促す活動を推進しています。「いのちの尊厳教育」は、一部の国々の問題というよりは、汎アジア的な課題として位置付け、さらに幅広く取り組んでいくことが求められています。
平和構築と和解

PEACE
AND
RECONCILIATION
アジア太平洋地域(特にアジア)は、国内紛争や地域紛争を多く抱えています。喫緊の課題としてACRPは、南北朝鮮の平和と和解、そして、ミャンマーの特にラカイン州の問題(いわゆるロヒンギャ難民)の解決に向けた対話の促進に力を注いでいます。現在、朝鮮宗教人協議会(KCR)、韓国宗教人平和会議(KCRP)、バングラデシュ委員会、そしてミャンマー委員会が中心となって、問題解決のための対話の促進に取り組んでいます。




環境問題

OUR EARTH,
OUR RESPONSIBILITY
第8回ACRP大会(韓国インチョンで開催)の宣言文に、「各国委員会は、最低でも1年に1本の植林を実施する」との行動指針が盛込まれ、WCRP日本委員会をはじめ、数々の国内委員会が、植林を通じた環境保全に取り組んでいます。また、ACRPの青年リーダー達が、積極的に環境問題に取り組んでくれています。さらに、ACRPのタスクフォースの一つである「開発と環境のための行動委員会」議長である中国宗教界和平委員会(CCRP)は毎年、環境問題に関する国際セミナーを毎年実施して、ACRPによる環境問題への取組み強化に努めています。


中華人民共和国
フィリピン共和国
日 本
主な活動委員会
青年リーダー育成

YOUTH IS THE
HOPE OF NOW AND FUTURE
「青年は、将来の希望である」という表現がなされることがあります。しかし、ACRPでは「青年は、将来の希望でのみならず、『現在』の希望でもある」と認識し、現在を生きる青年たち自身による青年リーダーのエンパワーメントに取り組んでいます。具体的には、アジア太平洋諸宗教ネットワーク(APIYN)主催の「APIYNキャンプ」の継続開催、各国委員会の青年が実施する国内プロジェクトへの助成、さらにはAPIYNが取り組む諸活動への支援などを推進しています。

アジア太平洋諸宗教青年ネットワーク(APIYN)

フィリピン共和国
主な活動委員会
大 韓 民 国
日 本